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  • 駅前町歯科診療所

口呼吸の弊害

Updated: Jan 11, 2022

頭蓋骨には副鼻腔という空洞が4つあります。


副鼻腔に炎症が起こると膿が溜まるのですが、これが蓄膿症と呼ばれるものです。


歯科で取り扱う副鼻腔は上顎洞です。


上顎の奥歯あたりは根っこに炎症を持つと(虫歯が行き過ぎるとそうなります)、

解剖学的に上顎洞に炎症が広がりやすく、場合によっては口腔外科や耳鼻咽喉科の手を借りなければならなくなります。


白い線で覆われた楕円形の部分が上顎洞


写真上では、根っこの一部が上顎洞に重なってみえます。








こちらは根の先が黒くなっています。膿が溜まっているということです。膿と上顎洞との交通も疑われます。







歯性の上顎洞炎、そうなると全身麻酔で手術です。


手術後は鼻にガーゼを突っ込むので鼻呼吸は一切できません。


口で呼吸するというのはこんなに大変なのかと、実感するでしょう。


口呼吸の弊害というのは、


1:咽頭への異物(ウィルス等)の混入が起きやすくなる。


2:前歯の乾燥による虫歯、歯周病リスクの拡大。


3:舌のポジションが悪くなる(低位舌)


4:歯列不正の原因になる


等が挙げられますが、この中で最も問題として捉えるべきはなんだと思われますか?


答えは3番。


舌のポジションです。


実はこれが命に直結するんです。


通常安静時は舌のポジションは、上顎の裏板のところ(口蓋)に軽く触れています。


鼻呼吸できない人は、舌はそのポジションには収まりません。


自ずと前下方に出る形になります。


そうじゃなきゃ呼吸できないのです。


これが誤嚥を生みます。


気管に異物が混入しちゃうんです。


肺まで到達してしまうと恐ろしい肺炎が待っています。という悪い流れ。


実は正しい舌のポジションができていない方は多いです。


むせだす(弁が馬鹿になる)前に正しい舌の運動機能を獲得することをお勧めします。


実際、唇めっちゃ乾きます。ボロボロ。喉もガラガラ。


これは風邪ひきやすそう。ウィルス入ってきそうってね。 


脅威なのは、呼吸が苦しくなることにより、集中力散漫、睡眠障害に苛まれることです。


脳に影響でまくりますね。


鼻に問題を抱えていて口呼吸になっている人はたくさんいらっしゃいます。


今までそれで適応していた当たり前を改善し、


正常な鼻呼吸を獲得することを強くお勧めします。


パフォーマンス上がりますよ。






追伸:直前のご連絡の場合ご希望の日時での予約が取りづらくなっております。直前の予約変更や当日キャンセルも結構あるので、お急ぎの方はキャンセル待ちも受け付けております。もちろん予約変更は全くもって構いませんが、極力お早めにお願いいたします。その時間他の人に譲って〜下さいませ〜。

ま。

まってもいいけどね。








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