病気にならないようにする、または打ち勝つ為には、免疫力が重要であり、
ストレスを溜めないで笑って暮らせば病気とは無縁なんてね。
笑い療法の父ノーマン・カズンズから始まり、日本では浪越徳治郎氏が有名ですかね。
日本笑い学会なんていう、大真面目に笑いと健康を科学的に検証する団体もあります。
今日はそんな笑いと免疫の話。。。ではなく、笑う気とかいて笑気ガスなるもののご紹介。
当歯科診療所には、歯科治療に不安や恐怖を抱えている方が多く来院されるので、
効果を得る為のグッズをいろいろ忍ばせているのですが、その中でも割と目立つこの笑気ガス。
亜酸化窒素と酸素の混合ガスで、吸入することにより軽度の酩酊効果(弱い鎮静、睡眠作用、鎮痛作用)が
得られ代謝されることなく、速やかに肺胞を通じて排出されます。
歯科治療に対する不安や恐怖感を緩和するとともに、高濃度の酸素吸入を行うので有病高齢者の危険発作を防止できるなど、我が国では第3の麻酔法として50年ほど使われてきました。
最近の使用例がハマりすぎてたのでご紹介。
初診。問診票に歯科恐怖症ともなんとも記載無く、普通にむし歯治療しようかなと。
平静を装っているものの、むし歯を無麻酔で削ろうとすると
痛くないはずにも関わらずものすごい力が入ってる患者さん。汗はない。
緊張により心拍数は跳ね上がっており、血圧も上昇傾向。
さすがにまずいということで、局所麻酔をしましたが、それでも削ろうとすると力みまくっている。
痛いですか?いや、痛い訳じゃないんですけど。。。
過去の歯科治療のトラウマか、そうとう痛い思いをしてきたのでしょうね。
これではまともに精度よく治療が出来ないばかりか、心身に良い影響が起きているはずもなく。
ちょっとガス麻酔でも使用してみましょうか?という運びになり、あっ!という間に治療終了。
その間体動ゼロ。もちろん心拍数は落ち着き、血圧も安定。
去り際に、歯医者さんで初めて痛くなく治療できました!と言って頂きました。
今まで麻酔してても痛かったんですか?って聞き返しましたが、どうも本当らしいです。
神経過敏になると、ささいなことでもシナプス走る!で、痛み感じちゃいますよね。
その他、嘔吐反射強い方(オエッとなるやつ)や、高血圧、心臓疾患系の持病の方、脳貧血の既往の有る方、麻酔処置予定の方、適応ですのでご相談下さい。
ただただ酩酊したいという方、お断りします。