とある医者にかかった話。
持病で何年かに1回、ひどい頭痛に悩まされるのだけど、今年も群発期がやってきた。奴が来たーってことで、うずくまっているなか、かかりつけは開いていない!家人が開いている医者を探してくれた。
1月4日のことであった。
必要なのは酸素、特効薬。人間の3大疼痛の中の一つとされる群発頭痛とは、もう20年の付き合いになる。
自分では充分にこの病のことは分かっているつもり。
電話をし、受け入れOKということで、既往歴のレポートを握りしめ伺いました。
で、待って待って呼ばれた先では検査、検査、ひたすら検査。
診断ツールは必要なんだろうけど、その検査なんの必要があるのですか?
尋ねられたことがないのだろうか?そこにインフォームドコンセントはない。
CTとって鑑別診断? 今さら副鼻腔炎だって? 症状は今までと一緒なんだけどな。。
そんなはずないんだけどな。。。言われるがまま撮影したら当然というかやっぱり副鼻腔炎ではない!
激しい痛みが理性を吹き飛ばし、本能むき出しで、それでいて理論的に看護師、医者とやりあう。
看護師は寄り添うどころか、邪険な顔を向けてくる。
いや、確かに嫌だと思うよ。面倒くさいだろうよ。受け入れる側としてはね。
でも痛みで平常心でいられない人の苦痛は真っ先に取るよ。僕だったらね。
医者と議論になっても、専門書引っ張り出してきて、ここにそうかいてあるだろう!と、権威を振りかざしてくる。
いや、本に書いてあることがすべて真実なの? それすべて鵜呑みに?
それで納得すると思うの? 本に書いてあるからって。。
まあ、新しい知見はあったけど(苦笑)
まずは患者の声を聞けよ!と言いたいしなんかそれに近いことを言った気がする。
あんたみたいな生き急いでいる人はうんたらかんたら。
しまいにはうちのやり方が気に入らないのなら他所へ行けと吐き捨てられた。
今までの安価な薬で良かったのに、ガイドラインでそれは効かないはずと、今までの自分の経験を一切否定され、効果ありましたと言っても疑ってくる。結果いつものよりも高額な薬をだされ、高額な治療費を請求されて、なんかもやもやしてスッキリしない。全然気持ちよくない。
こっちはプラセボだろうがなんだろうが、痛みが取れればそれでいいわけで。
体に負担が少なくて、出来ればお安く(笑)
ただまあ今回の群発期が終わるまでは通い続けましたよ。
教訓。
口うるさい患者さんだろうがなんだろうが、専門知識がある訳だから誤解があるのならそれを解き、分かりやすく。机上の論理は頭に入れつつ、人間の体は神秘に満ちていることを大前提として分かった気にならず、目の前で起こっている現象を大切に。
患者さんの不安を安心に変えられる、そんなDrに、わたしはなりたい。と心から思ったのでした。
そうは言ってもまだまだ至らない点は多々あると思いますので、一日一日を大切に精進致します。
来て頂く限りは患者さんを見捨てることはしません。
去る者はいくら治療の途中だろうが追いません。
暫くしてからフラッと現れてもかまいませんよ。